FIT HYBRIDのバッテリーを上げてしまった。

2014-01-18

FIT

3年弱前に購入したフィットハイブリッドの室内灯を消し忘れて、バッテリーを上げてしまった。
充電して回復したので、その顛末を記しておく。

先週(1/12)の朝、自動車に乗ろうとすると、鍵が開かなかった。この車はスマートキーシステムで、ドアノブに触ると鍵が開くのだが開かない。キーの開錠ボタンを押しても開かない。マニュアルキーで開錠してエンジンスタートを回そうとしたが、回すこともできなかった。キーの電池が切れているのかと思い、交換したが、症状は変わらなかった。
んー、車両側?メーター周りにあまりにも反応がなくて違和感を感じたので、室内灯をつけてみたがつかない。バッテリー上がりを疑いだし、後部の室内灯のスイッチを見ると、ONになったままだった。あーぁ。先週荷物の出し入れの時につけた覚えがあるので、そのままにしてしまったのだろう。
ホームセンターに自転車でバッテリーを買いに行く事も考えたが、その日の用事は電車で行く事にした。
帰宅後バッテリーをはずしてテスターで電圧を測ってみると、4.5Vだった。間違いなくバッテリー上がりだ。交換するしかないのかなと思いつつ、充電器を持っていたので充電してみる事にした。 充電器はあまり頭がよさそうなものではなく、充電完で自動停止もしないようなもの。たぶん15年前ぐらいに購入した。充電し始めてすぐに電圧を測ると、11Vぐらいには戻っていた。しばらく様子を見てから、そのまま一晩充電した。なお、充電器には5色のインジケーターがついており、最大のところになったら1時間ぐらいで終了するようにと取説に書いてあった。ところがちょっとしてからふと見るともう最大のところまで光っている。でも電圧を測ると12V程度。なんか変だと思ってよく取説を読んでみると、充電器が過熱すると冷えるまで充電を停止するようになっており、その時は確かにチャージ中のランプが消えていた。チャージ中でないときは、コードを抜いてもインジケーターは最大のところまで光っていた。チャージ中しかちゃんと機能しないようだ。
で、翌日電圧を測ると、12.8V程度には回復していた。ネットで調べると、バッテリーは上がってしまうともうだめだとかそうでもないとか、状態によるとか、3年ぐらいたっていたら交換したほうがいいとか色々な情報があり、どれが本当かよくわからない。ただ、フィットハイブリッドは、エンジンスタートはハイブリッドモーターで行うので、エンジンルームにあるバッテリーの負荷は少ないはず。
交換も想定して値段を調べていると、充電制御対応型バッテリーというのがあり、最近の車は省エネのために無駄に充電しないようになっており、そのタイプだと急速充電に耐えるようなタイプの物が必要だとか。さらにホンダは充電制御車かどうかの情報を公開しておらず、わからないとか。
ちなみにフィットハイブリッドに乗っていたバッテリーは、34B17Lだった。小さすぎて売れ筋ではないらしく、38B19Lとか40B19Lとかのもう少し大きいものの方が安いようだ。Panasonicの物で充電制御非対応のものなら、送料込みで2,700円ぐらいからあった。安いのね。
その後、状態の確認がてら、ホームセンター(コーナン)に出かけた。テスターと予備のシールドバッテリー(望遠鏡用)を持って。とりあえず、何の問題もなかった。着いたとき、帰ってきたときなどに電圧を確認したが、12.6V程度はあった。
ちなみにコーナンオリジナルバッテリーの40B19Lは、普通のタイプが2,780円、充電制御対応タイプが3,780円だった(セール中)。また廃バッテリーの引き取りは、購入した場合はタダ、購入していない場合は500円だった。
さらに、それから何度か自動車には乗らないまま電圧を測定した。昨日夜(1/17)の時点で、12.4V程度だった。
今朝ホンダに電話して状況を説明し、バッテリーの状態確認を依頼した。用事があって行けなかったので、妻に持って行ってもらった。もし途中で止まったりすると大変だが、たぶん大丈夫だろう。
3時頃に予約し、確認終了後、ホンダの方から(妻の電話で)電話をもらって説明を聞いた。
  • CCA:基準値280に対して、測定値は294で問題なし。なおネットで調べると、34B17の基準値は、240になっているので、少しいいバッテリーなのだろう。
    CCAというのはバッテリの状態を表す数値で、従来の負荷状態での電圧を調べる方法よりいい方法らしい。検索するといろいろ出てくる。
  • 電圧:12.43Vで問題なし。なお新品の状態で、いいもので13V、普通は12.8~12.9V程度との事。
  • バッテリー液の比重:少しばらついていて、1.16~1.20。20℃で1.28が新品状態?少し低いので、もっと充電した方がいいだろうとの事。
    走って充電しても問題はないが、充電器で充電すればより安全との事。充電器が賢くないことを話して、どうやって終了を確認したらいいのか聞いたところ、電圧ではわからず、比重を確認するしかないとの事。なんどか充電してみてもいいのではとの事だった。
  • 交換するときは、充電制御対応の必要性はなく、普通の物でよい。40B19Lの方が安いみたいと話すと、B19までは載るはずで問題ないとの事。
  • セルを回さないので弱ってきた前兆がわからないという話を聞いた事があるのだがどうかと聞くと、このハイブリッドシステムの車で、ライト消し忘れ以外でバッテリーが上がったのを見たことがないとの事。やっぱりセルを回さないので低負荷なのだろう。
  • 交換の目安を聞くと、CCAでチェックして、セルを回すのが苦しいような状態になったら、交換を進めているとの事。
  • 実はセルがついている。ハイブリッドのバッテリーがへたって始動できなくなったときの予備としてセルがついており、それはエンジンルームのバッテリーの方で回すようになっている。
  • 電気のシステムを動かすには何Vぐらいあればいいのかを聞くと、9Vぐらいと聞いているとのこと。
  • 妻が持ち帰ったバッテリーレポート(レシートのような紙切れ)には、上記の電圧、CCA値と、
    「良好、問題なし」、健全性100%、充電状態78%と記載されていた。
ということで、交換は不要で、安心してそのまま乗ることにした。追加充電は、様子をみながら考える。ディーラーに行ったらすぐに交換を勧められるのだろうと思っていたのだが、親切な対応だった。まぁ、ディーラーで換えそうにもないと思われただろうけど。

2014.2.1追記
1週間後の週末に追加充電を行った。
今日、車検前無料点検に持って行ったら、再度バッテリーチェックを行ってくれた。
CCA値:314、電圧:13.07V、健全性100%、充電状態100%となっており、より回復したようだ。でも今日の人は、3年経っているし心配なら換えたらどうですか?とちょっと交換を勧められた。