MailDroid設定、K-9 Mailと比較

2013-03-20

Android Gmail IT アプリ

サーバー上のメールが検索できるメールアプリMailDroidの設定などに関するまとめ

関連記事
  1. K-9 Mail設定
  2. Google Apps メール(Gmail)で複数メールアドレスを管理 
関連記事1以来、K-9 Mailを使用しており概ね気に入っているが、(私が調べた限りでは)サーバー上のメールが検索できないという問題がある。Mobileではそれほど機会は多くないのだが、Gmailなのでやっぱり使いたい時がある。そこで探してみたところ、MailDroidというアプリのスクリーンショットに、SearchとSearch onlineという機能があるのを見つけた。そこで、試用してみることにした。

記載時のVersionは2.8。
なお、日本語が今一(ex 受信徒例、ディファルト)なので、英語モードで使用している。以下の説明も英語モードでの表示。でも、なぜか日本語で表示されているところもある。
また、各設定に表示されるHelpに結構詳細な説明がある。ただし、日本語モードにしても英語。

アカウント設定
MailDroid側
  1. メニュー(縦点々)→Add Acount
  2. メールアドレスとパスワードを入力。*@gmail.comの場合は、サーバー設定は勝手にしてくれるらしく不要

    設定されたアカウントの長押しから、設定の確認・修正が可能。これを見つけるまで相当かかった。
Gmail側:K-9 Mail時の設定のまま(関連記事1参照)


Preferences
起動状態(アカウントリスト)で、メニュー(縦点々)→Preferencesから設定。
Accounts Preferences→Global settingsと同じ。

Conversation mode:会話(スレッド)モード。
K-9 Mailにはないので、GmailのWebと似ていて使いやすい。

Pre-Load and Index
ローカルに保存するか、自動でヘッダーのみを読み込むか、本文まで読み込むかなどの設定。アカウントを選んで、アカウント毎に設定。
Pre-Load and Index all new messages(事前に本文まで読み込んで、保存)をチェック。
Do not pre-load messages older than XX days:チェックせず。
Account Preferencesからも設定可。

Content cleanup settings
  • Delete content after few days:30に設定。
    ローカルに保存されたデータの削除設定。Pre-Loadで保存されたものは含むだろうが、それ以外がどうかは不明。
  • Delete sent mail from device after few days:30に設定。
    ローカルに保存された送信メールの削除設定。送信メールの保存設定は、Account Preference内で設定。
Drafts settings
  • Synchronize drafts on Wi-Fi:チェック。(デフォルト?)
  • Synchronize drafts on 3G, GPRS:チェックなし。 (デフォルト?)
3Gでシンクロすると、トラフィックが多くなると注記されているが、どういうタイミングで発生するのか不明。チェックしていても、メール記載中に自動的にサーバーに保存されることはなさそうだった。この設定の意味はよくわからないまま。

Connection management
アカウントを選んで、アカウント毎に設定。
defaultのまま。Gmail(IMAP)の場合は、これでいいだろう。
  • WiFi/GPRS,3G,etc:Stay connected for perfomance and immediate notifications
  • プッシュ設定の事のようだ。上記の検証は、全てこの設定で実施。
    他の選択肢は、Close connection when I exit mailbox。この場合は、K-9 Mailの同期相当と考えられる。
  • Interval to check mail (in minutes):15(のまま)
    ただし、プッシュにしていると関係ないと思われる。
    Never check mailをチェックしても、受信したメールはすぐに受信トレイに現れる。
  • Check mail periodically while sleepingにチェック。
    他の選択肢は、Let device sleep/Prevent sleep mode。携帯としての使い方なので、常時受信が必要。
この設定は、受信トレイだけに関係あると思われる。そもそもMailDroidでは、受信トレイ以外はそのたびにサーバーにアクセスするようなので。
Account Preferencesからも設定可。

Identities
ここで設定したメールアドレス(アカウント)で、メールを送信することができる。SMTPサーバーも設定するので、受け取った側からは、まさにそのメールアドレスから送ったように見えるはず(受信したメールのヘッダーを見た限り問題なし)。Gmailの「Send mail as」と同様の事ができる(関連記事2参照)。これは便利。もう2ヶ月近く試用しているが、この記事を書いている今、この機能に気付いた。K-9 Mailには同様の機能はないと思われる。

起動状態(アカウントリストの画面)で新規作成してIdentities設定のアドレスで送信した場合は、IdentitiesのアカウントのSent Mailに残る。
 アカウントを開いた状態で新規作成してIdentities設定のアドレスで送信した場合は、Identitiesのアカウントおよび開いたアカウントの両方のSent Mailに残る。
このあたりの挙動は、Gmail(Web)と同じ。
設定に、Copy Sent Mailというのがあり、アカウントを選んだ上でon Serverのフォルダを設定([Gmail]/Sent Mail)しておくと、起動状態から新規作成した場合に、設定したアカウントのSent Mailに保存される。これは設定しなくてもいいかな。

SMTPサーバーの設定は、Reuse existing settingsボタンから設定済みのアカウントの設定を流用できるので、たくさん設定するときは便利。

Account Preferences
アカウントを開いた状態で、メニュー(縦点々)→Account Preferencesから設定

Delete Sync Options(Inbox only)
When removed on Device delete on Server:チェックされており、変更不可。
When removed on Server delete on Device:チェックする。

Folder for Deleted Mail
[Gmail]の左の「>」をタップして展開(サーバーのフォルダ(label)を確認している模様)後、Trashに設定。うまく展開しない時があるので、何回かトライする。この挙動の不安定さは原因不明。
ゴミ箱アイコン→Device & Serverでの挙動
  • 設定無の場合:サーバー上では、Inboxのラベルが削除される。
  • 設定有の場合:サーバー上では、Inboxのラベルが削除されるとともに、Trashのラベルがセットされる。
Spam folder
同様にSpamに設定。これが何に影響するか今一不明。
受信トレイ画面→ツリーアイコン→[Gmail]の左の「>」→Spamでの挙動
  • 設定無の場合:サーバー上のSpamリストと同じものが表示される。
  • 設定有の場合: サーバー上のSpamリストと同じものが表示される(同上)。
Drafts folder
13.03.21追記[Ver 2.94にアップデート後]
同様にDraftsに設定。(アップデートしたら、元々設定無だったはずが、[Imap]/Draftsに設定されていた。)
受信トレイ画面→ツリーアイコン→[Gmail]の左の「>」→Draftsでの挙動
  • 設定無の場合:サーバー上のDraftsリストと同じものが表示される。
    (検証のために一度Draftsに設定していたものを設定解除したのだが、変な動作をした。サーバーを見に行く(Loadingと出る)が、何も表示されなかった。何も表示されないのではなく、サーバー上からもDraftsのついたメールがなくなっていた。再度設定すると、端末には前のリストが出てきたが、サーバーではなくなったまま。
    その後、再設定と設定解除を繰り返すと、設定無の状態で端末でDraftをセーブすると再現した。一度設定したらあまりいじらない方がよさそう。ちょっと動きがおかしいので、他のフォルダも含めて要注意。)
  • 設定有の場合: サーバー上のDraftsリストと同じものが表示される。
端末やサーバーでSave Draft/Save now(中断)した場合の挙動
  • 設定無の場合:上記のようにややこしいので検証せず。
  • 設定有の場合:サーバーのDraftsリストと端末のツリーアイコン→[Gmail]の左の「>」→Draftsは同期している。お互いに保存したものは、相手にも表れる。
以下は、当初記載時(Version2.8、といっても昨日)の内容。この検証にとっても時間がかかったのに…。悲しいので消さずに残しておく。
同様にDraftsに設定→設定しない。これは挙動が納得できない。サーバー(Gmai)l上のLabelはDraft(単数形)だが、右側のフォルダ(ラベル)リストでは、Drafts(複数形)になっている。この辺がうまく対応していないのではないだろうか。というより、Gmailが変則なのかも。Draft以外は単数形で統一されていて、挙動もおかしくない。

受信トレイ画面→ツリーアイコン→[Gmail]の左の「>」→Draftsでの挙動
  • 設定無の場合:端末上で、サーバー上のDraftsリストと同じものが表示される。
  • 設定有の場合:端末上では、サーバー上のDraftsリストは表示されない。
端末でSave Draft(中断)した場合の挙動
  • 設定無の場合:
    • サーバー:Draftsリストには表示されない。
    • 端末:
      • ツリーアイコン→[Gmail]の左の「>」→Drafts:中断したメールは表示されない。サーバー上にあるDraftsリストは表示される。
      • ツリーアイコン→Drafts on device:中断したメールのみ表示される。
  • 設定有の場合:
    • サーバー:Draftsリストに表示される。
    • 端末:
      • ツリーアイコン→[Gmail]の左の「>」→Drafts:中断したメールが表示される。サーバー上にあるDraftsリストは表示されない。
      • ツリーアイコン→Drafts on device:中断したメールのみ表示される。
    そのDraftを端末で削除(Discard)すると、サーバーでも削除されるが、サーバーで削除しても端末には反映されない。
サーバーでSave Now(中断)した場合の挙動
  • 設定無の場合:ツリーアイコン→[Gmail]の左の「>」→Draftsに「すぐに」表示される(プッシュされたと思われる)。ツリーアイコン→Drafts on deviceには当然表示されない。
  • 設定有の場合:端末には反映されない。
推測(Draftsについて)
  • 設定無の場合:
    • 端末→サーバー:反映無し。
      Draftが設定されていないためサーバーへアクセスせず、サーバーに反映されない。
    • サーバー→端末:反映有り。
      ツリーアイコン→[Gmail]の左の「>」→Draftsはサーバーから読み取ったフォルダ(ラベル)なので、サーバー上のDraftsリストが表示される。
  • 設定有の場合:
    • 端末→サーバー:反映有り。
      Draftsが設定されているためサーバーへアクセスして、サーバーに反映される。
    • サーバー→端末:反映無し。
      Draftsの設定でサーバーにアクセスして、Draftでないので表示されない?。サーバーにアクセスせずに、端末のDraftsリストを表示しているように見える。なぜ?
DraftやDraftsというフォルダを作成することで何かいいことがないかと思って試したがだめだった。なお、どちらでフォルダを作ったり削除したりしても、お互いに反映される。IMAPの機能なのだろう。
  • 端末で作成
    サーバーには、[Imap]/Draft(Drafts)というラベルができるが、Draftとは別のラベルのため機能せず。ちなみに、Testでは、(Imap/なしの)Testが作成される。
  • サーバーで作成
    DraftやDraftsはシステムで予約されているので作成できない。
Copy Sent Mail
  • on Phone:チェック。ツリーアイコン→Sent from deviceにコピーが残る。
    コピーの削除の設定は、Global SettingsのContent cleanup settingsで行う。
  • on Server:チェックなし。サーバーにコピーが残る。サーバー経由でメールを送っているのでそうなるのだろう。ツリーアイコン→[Gmail]の左の「>」→Sent Mailで表示される。チェックありで[Gmail]→Sent Mailに設定しても挙動は同じ。SMTPサーバーが別なら挙動がかわるのかも。
検索
  • 起動画面でメニュー(縦点々)→Search:端末内のデータの検索(Offline search)。
  • 受信トレイの画面でメニュー(縦点々)→Search:そのアカウントの端末内の受信トレイのデータの検索。
  • 受信トレイの画面でメニュー(縦点々)→Search online:そのアカウントのサーバー上の受信トレイのデータの検索。
    K-9 Mailにはなく(と思われる)、MailDroidを試用している理由の機能。
その他
  • 受信トレイ以外は、(K-9 Mailのように)フォルダごとにプッシュや同期を設定する機能はない。というより、受信トレイ以外は、サーバーとは切れたローカルフォルダを使うか、サーバー上のフォルダはそのたびにアクセスする仕組み。K-9 Mailとの最大の違いだろう。
    設定は簡単だが、ローカルフォルダを使うとサーバーとずれが生じる(他のデバイスで操作した内容があるとずれる)、サーバー上のデータは、Offlineでは見れないという問題がある。
    でも、しばらく使った感じでは、私にとっては問題なさそう。上記のDraftのところはいただけないが。
  • 受信トレイでベン図アイコンをタップすると、表示されるリストのFilterをかけられる。
    送信者、受信者、表題、Flagged、Unread、Read、With Attachmentsでフィルター。
  • 消費電力は、K-9 Mailより少なそうだが、条件が違うので単純比較はできない。
  • デザインは、なんとなくMailDroidのほうが垢抜けている。ただ、操作アイコンが画面上部にあるため、指が届きにくく操作しにくい。カスタムROM(AOKP)で下部表示に設定できるかも。
K-9 Mialとの比較(間違いがあったらごめんなさい)
  • メリット
    • サーバー上のデータの検索ができる。
    • Identities機能。送信メールアドレスを自由に設定できる。
    • 会話モードでの表示ができる。
    • 表示リストのフィルターがけができる。
  • デメリット
    • 受信トレイ以外はサーバーアクセスなので、ズレやOfflineで見れないなどの問題あり。
    • 統合フォルダは、全てのアカウントの受信フォルダになる。(K-9 Mailでは自由に設定できる)。
    • 広告表示がある。最下部の1行ぐらいなので、大きな問題ではない。
    • 操作アイコンが画面上部にあり、操作性が悪い。→関連記事3参照。
まとめ
サーバーデータの検索機能に惹かれてMailDroidを試用してみたが、Identities機能など他のメリットもあった。K-9 Mailから乗り換える事にする。

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