生理的飛蚊症

2013-06-01

1,2週間前から、朝、家を出て明るいところに出た時に、(たぶん右)眼の前に黒いもやもやしたものがちらついていることに気がついた。実際はもっと前だったかもしれないが、明確に意識したのはその頃。
検索してみると、飛蚊症(ひぶんしょう)というもののようだ。飛蚊症には、生理的飛蚊症と病的飛蚊症というものがあり、病的飛蚊症の場合は、網膜剥離などのすぐに処置(手術)が必要な場合もあるということだったので、眼科を受診することにした。
受付で話すと、なんだか暗い顔をして、眼底検査が必要で受付時間的に間に合わないので、午後来てくださいと言われた。深刻なのか?いや再来院を要望することに対して、暗い顔をしたのだろう。
午後再度受付をして、以下の検査・診察を受けた。備忘のために記録しておく。

最初に、眼底検査をするために瞳孔を開く点眼を行い数時間ぼやけるけど、自動車で来ていないかとかその後大丈夫かなどを確認された。

  1. まずは、機械による視力検査。眼鏡屋さん(昨年眼鏡屋さんを何度も訪れた)にあるものと同じ。どうやって視力がわかるのかなぞだ。プルキンエ像でもみているのかなぁ…。
  2. 次は、眼圧検査。見開いた眼にいきなり風を吹き付けるという…。あぁ、びっくり。何を調べるのかわからないが、空気圧による眼の表面の凹みか、その回復度合いでも見るのだろうか。目つぶってしまうので、回復は観察できなさそうな気がする。調べてみたら凹みをみるようだ。そう言えば、この検査についての結果を聞いていないが、問題なかったから言われなかったのだろう(という事にする)。
  3. 次は、視力検査。昔懐かしい遠方に張られたC型のチャートを見るタイプだった。このタイプの検査は、6年程前の免許書き換えの時に、顕微鏡のようなものをのぞき込むタイプの検査で通らず、別室にご案内されて受けて以来だ。まずは裸眼で確認したあと、眼鏡屋さんと同じようなフレームだけの眼鏡をかけて、レンズを入れ替えながら矯正視力を確認した。後で診察の時に、「強制すれば視力は1.2あり問題なし」と言われた事から推測すると、ピント調整能力以外の問題がないかどうかをチェックしているのだろう。近視力の確認もした。同じくレンズを入れ替えながら、近くのいくつかのサイズの小さな文字が読めるかどうかの確認を行った。近のピント調整能力の確認なら乱視矯正だけで、ピントが合った状態での解像力の確認なら両方必要な気がするが、どういうレンズを入れて変えていたのかは不明。ただ、このときチャートは看護婦さんの手持ちだった。距離の影響が結構ある気がするのだが…。
  4. 次が先生による診察。椅子に座ると妙に先生との距離があったので、椅子を持って前へ寄ろうとしたが、丸椅子なのに妙に重たかった。その時先生から、椅子の奥まで座ってくださいといわれ、先生との間に、横から顕微鏡のような装置が出てきた。このために重たく動きにくい椅子だったのね。すでにちょっと動かしちゃったよ。顕微鏡のような装置は、細隙灯顕微鏡というもののようだ。対物レンズがこちら(患者側)を向いた顕微鏡のようなもので、先生は対面から接眼部を除き込んで観察していた。またプリズムのような物が対物部の横にあり、眼の中を照らしていた(対物部の中から光は出ていたかも)。これが結構まぶしかった。しばらく覗かれてから、一旦待合室へ。
  5. 待合室に看護婦さんがやってきて、瞳孔を拡大するための点眼を実施。2回行うとの事で、5~10分後に再度点眼。このあと、20~30分ぐらい待つので、外出してもよいとの事。念のため、ぼけぼけで危なくないのかと聞いたが、それほどでもなく、皆さん普通にされてますとのこと。
    まず、洗面所へいって、瞳孔の拡大具合を確認した。確かに開いている。ただ左目は大きく開いているが、右目は中ぐらい。眼に左右差があるのか、薬の効き方に差があるのか…。その後本屋さんへ行ったりした後少し外に出てみたら、とってもまぶしかった。瞳孔が閉じないからだろう。20分程度たったので、再度洗面所へいって確認すると、左右とも同じぐらい大きく開いていた。7x50双眼鏡の説明に、瞳孔サイズは最大拡大時で7mmぐらいという説明がされているが、確かにそのぐらいに見えた。
  6. 待合室に戻ると、看護婦さんが目を照らして何か確認(恐らく瞳孔の開き具合)してから、検査機の前へ案内された。装置を覗き込むと、右目の時は少し左(やや上?)のあたりに点滅している点があるのでそれを見るように言われ、フラッシュがたかれて写真撮影。左目はその逆だった。眼底カメラというもののようだ。 左を見ると、ちょうど視神経のあたりが正面にくるのかなぁ。
  7. 再度診察。細隙灯顕微鏡で再度観察された。瞳孔開いたので、さっきとは違うのだろう。また、視線を、上、右上、右・・・・というように8方向に順次動かすように指示され、その状態でも観察された。
  8. 次によくわからない装置を手に持って観察していたが、 単眼倒像鏡検査というものだったようだ。リンク先の 単眼倒像鏡検査のイラストのような感じだった。眼底を観察していたということだろう。
  9. 先生「念のため、レンズを当てましょう」
    私「???」
    先生「痛くないように麻酔します」と言って点眼
    私「???」
    どういう意味かと思っていたら、対物側のレンズがむき出しになったルーペのようなものに、ジェル状のものを塗り始めた。そういうことなのね。コンタクトにしたいけどなんとなく恐いなぁと思って今までしなかったのに、そんな大きなものを当てられるのね…。
    先生「白い所に顎と額を当ててください」 。なすがままにレンズを当てられてしまう。
    先生「痛くないですか」。麻酔してるから痛くはないのだが、違和感はこの上ない。
    先生「白い所から額が離れてきていますよ」。そりゃ眼球をダイレクトに触られたら腰が引けるでしょ。
    接触型レンズ
    による眼底検査という事だったようだ。Goldmann three mirrorというものだったかどうかはわからないが、下の動画のような感じ。1:30ぐらいからがわかりやすい。細隙灯顕微鏡を使っていたのかどうかはわからない。

    瞬きしてはいけないのかと思って途中まで我慢していたが、してもブロックされてできないので問題なし、検査的には。右目の後左目もチェック。
    上記動画のモデル(患者)の方が実に微妙な表情をしているが、私も同じようだったに違いない。
  10. 別室で、目についたジェルを洗い流すとの事。頬に縁がフィットするようなコップで受けて、看護婦さんが洗瓶(理科実験で蒸留水が入っていた容器)から液体を眼に注いで洗ってくれた。確認すると生理食塩水と書いてあった。
  11. 最後に診断(説明)。結果からいうと全く問題なしとの事。視力は矯正すれば1.2見えている。水晶体に濁りもなく、硝子体(しょうしたい)が液化していることもない(加齢とともにゲル状のものが液化していき、飛蚊症や網膜剥離の原因になることがあるらしい)。
    飛蚊症の場合、濁りとかが見えることがあるのかと聞くと、見えることはあるが、私の場合は何も見えない。非常に小さな何かがあるのが、飛蚊症となっているのだろうとのこと。
    明るいところや白い背景で見えやすいので、時々確認して、症状が悪化したらまた来てくださいとの事だった。

つまるところ、ひたすら眼の中を観察して、何もなかったということだろう。まぁよかった。ちょっと!?*だったけど、いい経験をしたということで。