VAIO TypeZにRAM増強(8GB)+RAMDISK設定

2013-04-15

IT Windows

使用しているVAIO TypeZ(VGN-Z92PS)の動きが異常に遅くなった。起動しただけでメモリーを2.5GBぐらい使用している。原因はよくわからなかったが、Windows7(32bit)を再インストールした。再インストール、設定と必要ソフトのインストールをした後でも、起動状態でのメモリー使用量は、1GB弱になった。これで快適にはなったのだが、メモリーを増強してより快適になれないかと考えた。
もともと、4GB挿さっており、仕様上は最大4GBという事になっているが、検索すると8GBでも使えたという情報があった。知人がちょっと貸してくれる事になったので、8GB(4GBx2)挿して起動すると問題なく起動した。BIOS画面でもコンピューターのプロパティーでも8GB認識している。ただし、32bitのWindowsなので、2.93GBが使用可能となっていた。
ハード的には大丈夫そうなので、残りの5GB強をRAMDISKにして、仮想メモリやテンポラリーファイル置き場にすれば早くなるだろうと考え、購入することにした。なお、以前4GBでXPを使っていたときにも、残り1GBをRAMDISKとして使用していたことがある。
メモリー仕様は、「DDR3 SDRAM、PC3-8500 (1066MHz)、デュアルチャンネル転送対応」ということだが、値段が変わらなかったので、PC3-10600(DDR3-1333) 4GBx2枚にしてみる事にした。余裕がある方がいいかもしれないと思って(本当はよくわからない)。1枚で8GBというのもあったが、認識しないと悲しいのでやめた。デュアルチャンネル転送対応(?)なので、同じ量なら2枚の方がいいかもしれないし。

Amazonで購入し、2,3日で届いたので挿してみたところ、問題なく8GB認識した。
ただし、OS上では2.93GBが使用可能なのは同じ。それだけでは意味がないので、RAMDISKを設定することにした。

参考情報
  1. 無料RAMディスク作成ソフト一覧@フリーソフト100=無料ソフト+フリーウェア
  2. 仮想ドライブ作成@K本的に無料ソフト
  3. 定番のRAMディスクソフトを比較してみた。(2010.03.08)
  4. 各種RAMDISK速度比較 2010june(2010.06.20)
  5. I-O DATAとBUFFALOのRAMディスクを比較してみた(2011.01.08)
  6. 【フリーウェア】最大64GB対応・RAMDisk「RAMDA」(いろいろな設定例が、下のほうにリンクあり)
  7. RAMディスク作成 RamPhantomEX LE
ソフト比較
以下は、Webで調べた情報のまとめ。古いものや間違っている内容もあるかも。

対応OS 32bit
OS
管理外
64bit 最大サイズ 仮想メモリ ライセンス
Dataram RAMDisk
Personal
8,7,Vista,
XP
4GB以上 個人、4GB
までFree
VSuite Ramdisk
 Free Edition 
XP 有料版 4GB Free
SoftPerfect
RAM DISK 
8,7,Vista,
XP
× 3.5GB
(32bit)
Free
Gavotte
RAMDisk
Vista,
XP
? Free
RAMDisk RAMDA
スタンダード版
8,7,Vista,
XP
12GB × アンケートに
答えて無料
BUFFALO RAMDISK
ユーティリティ
8,7,Vista,
XP
? 無料
OS管理外使用は
BaffaloのRAMを
積んでいる事
RamPhantomEX
 LE
7,Vista,
XP
1GB I-O Dataのメモリの
製造番号を入して
ダウンロード

Gavotteは比較表的にはいいのだが、どうもインストールが難しそうで、評判も今一な感じがする。それに最近はメンテされていない様子なので、不採用。
RAMDAとRamPhantomを使ってみる事にした。

参考情報
  1. 物理アドレス拡張PAEを強制的に有効にする
  2. OS管理外メモリ 12GBのRAM-DISKを作る「RAMDA」実験 
インストール
参考情報3に従って、PAEを有効にする。元々が無効だったかどうかわからないが、実施した。
各ソフトはインストーラーに従ってインストールするだけ(だったと思う)。

設定
  • RAMDA
    参考情報8に従って、「高度な設定」タブで、OS管理外を選択。メモリ上限チェックはなし(Windows7ではどちらでもいいらしい)、OSに通知するはチェックなし(Windows7では必ずOFFらしい)。
    「RAMDisk基本設定」タブで、ドライブレターをR(RAMDiskだから)に、容量は4096GB(or 3072GB)に。なんとなく2の乗数できりのいいところにした。設定の画面でOS管理外がどれだけ使えるかはよくわからず、多く設定すると多い量のDiskができていた(るように見えた)ので、OS管理内に影響しない範囲で余裕を持って設定した。ハードディスクとして認識をチェック(デフォルトだったので。ハードディスクとして認識しないとはどういう状態かよくわからないが)、TEMPフォルダ作成にチェック。フォーマットはFAT16/32に。FATで設定できないほどの大容量や4GB以上のファイルを使わないならFATの方がNTFSよりは軽くてお奨めらしい。リカバリやバックアップはしないのでチェックなしに。
    特別設定ボタンから、TEMPフォルダ設定・IE高速化・FireFox高速化を設定。
  • RamPhantom
    表示のままに設定。Sドライブに。
  • 仮想メモリ
    当初RAMDAだけをインストールして、OS上で仮想メモリを設定した。設定的にはできたように見えたが、再起動しても仮想メモリ(pagefile.sys)は確保されていないようだった。
    そこでRamPhantomもインストールして、仮想メモリを設定した。
    OKそうに見えたのだが、使っているとブルーバックになって落ちてしまうことが何度か発生したので、あきらめることにした。
    RamPhantomの問題なのか、2つのRAMDISKを使っているための競合なのか、ハード的な問題(PC3-10600にした事)なのか、原因は不明だった。RamPhantomは1GBまでしか使えないので、メモリー容量アップの意味がないため、RamPhantomだけというのはなし。仮想メモリはあきらめて、RamPhantomはアンインストールした。
ベンチマーク
ベンチマークで速度を確認してみた。当然だが、ハードディスクと比べると圧倒的に早い。

HDD(Cドライブ)                      HDD(Dドライブ) 
パーティションを分けているだけなので同じディスク。外周と内周の差? 

RAMDAのみの時(Rドライブ)

RAMDAとRamPhantom併用時
RAMDA(Rドライブ)         RamPhantom(Sドライブ)
RamPhantomの方が大分早いようだ。ただ、どちらでも十分早いともいえる。 

最終的には、RAMDAのみでTEMPファイルやブラウザのキャッシュとして使う事になった。
体感的には、ブラウザ起動時などは早くなった気がする(OS再インストールとほぼ同時に行ったので、体感がわかりにくかった)。