エアコン取付DIY-4(真空引き)

2021-03-20

DIY 家電

エアコン取付DIY-1(背景、材料、レンタル機材、費用、機種等)

エアコン取付DIY-2(室内機取付)

エアコン取付DIY-3(配管) の続き


続いて真空引き。この段階で薄暗くなってきた。どうしようか迷ったが、一旦引いた状態でそのまま一晩放置して漏れを確認、翌朝もう一度引いて再確認してみることにした。


まずは、真空ポンプのオイルをチェック。レンタルの説明書に、窓を見て半分ぐらいあることを確認するように指示されていた。確認してから送ってあるが、もし足りないときは補充できるようにということで、オイルもついていた。


真空ポンプと真空計、チャージバルブ付きチャージホースを接続。すべてパッキン入りなので手締めでOK。つないだ状態の写真は撮り忘れたみたい。


室外機の側面カバーを外す。ねじ一本で止まっており、下にスライドすると外れた。


次にチャージバルブを室外機のサービスポートに接続。太い側の接続部の反対側についているところ(据付説明書では、バルブコアと記載されている)。

まずは袋ナットを外し、そこにチャージバルブを当てて締め付け部を回して手締めする。チャージバルブには内側にピンがついており、反対側を開方向(時計回り方向。通常のバルブの開とは逆なので注意)に回すとピンが出てくる(これは右ネジなので普通の方向)。

サービスポートにはバルブコア(逆止弁)がついており、押すと開く仕組み。開かずに真空引きしても、室内機・配管内は引けないので注意。多分チャージホース内だけが引かれて真空計の圧力は下がり、まるで引けたように見えてしまうだろう。レンタルの説明書には、つける前に開くように指示してあったが、つけてから開いても同じだろう。とにかく開くのを忘れないこと。


真空ポンプ側のバルブを開く(一応つなぐ前に閉じておいた方がいいのかな?)。サービスポートに近い側から、真空計の出口のノブ、真空計の黒いハンドル、真空ポンプの出口のノブを開く。黒いハンドルはどこを止めているのか見た目ではわからないが、真空ポンプ側の経路を止めるのだろう。真空ポンプにバルブがないときに必要なのかな?

真空計のメモリをチェック。ほぼ0のはず。


コンセントをつないで、真空ポンプの電源ON。オイル注入口から白煙がでるが、気にしなくてよいとの事。ポコポコ?言いながら圧力が下がっていく。

レンタルの説明書には数秒で-0.1MPa(-760mmHg)まで下がると書いてあるが、30秒ぐらいはかかった気がする。逆に据付説明書には、急に下がったときや動かないときは接続を再確認するように書いてある。説明書より長かったのでちょっと不安だったが、そのまま20分引き続ける。真空引きは、内部の空気を引くとともに、水分も乾燥させる目的があるとの事。雨の日の作業はしない方がいいとか、するなら長めに真空引きするとかいう話がある。どちらの説明書にも10~15分引くように書いてあったが、ちょっと長めに20分引いた。引いてる間の動画。振動からか針はぶるぶる震えているが、後述の電源OFFした時には下限に張り付いた。


次に漏れの確認。レンタルの説明書に従って、真空計の黒いハンドル、真空ポンプの出口のノブを閉めてから、ポンプの電源OFF。しばらく放置して真空計のメモリが動かないことを確認する。この状態で、真空計に対してポンプ側は閉じており、チャージホース側は開いているので、配管内の圧力を確認できるということだろう。どちらの説明書とも5分ぐらい確認と書いてあったが、ここで念のため一晩放置することにした(ちょうど夜が来てしまったから)。マンションの外廊下だが、真空ポンプをつないだまま一晩放置。また、真空計の黒いハンドルがどこを閉めているのか不明だったのでちょっと開いてみたが、針は動かなかった。

夜も何度か確認したが、針は動いていなかった。


---おはようございます---

翌朝再確認したが針は動いていなかった。

漏れはないだろう。しかし、ここでさらに真空引きを20分行った。真空ポンプをOnにしてちょっと待ってから、バルブを開いて20分放置。バルブを開いた時も針は動かず。Offにしてから20分ぐらい放置してやはり針が動いていない事を確認。(写真のタイムスタンプを見ると、1:20分ぐらいたっているので、もっと長かったかも)


ちょっとやりすぎだろうけど、時間を気にしなくていいところがDIYのいいところ。なお、待っている間は、電気配線作業を行っていたが、後述。


真空引きは、フレア加工、フレア接続に続くエアコン取付の3つ目の肝だと思うが、手順通りにやるだけで、難しいところはない。ただ手順を間違えると冷媒漏れや真空計の破壊等になるようなので、気を付ける事。


ここからガス充填作業。

チャージバルブを閉じて(ノブを半時計方向に回す)から、チャージバルブを取り外す。先にチャージバルブを閉じないと冷媒が漏れるので注意。

サービスポート(チャージバルブを外したところ)の袋ナットを取り付け。

2分管、3分管の袋ナット(配管直角方向の2か所)をモンキーで外す。これは取付に対して強い方向なので、保持なしで作業。保持できるところもない感じ。

据付指示書には、2分管(細い方)の袋ナットを外したところに六角レンチを入れて、スピンドルを1/4回転5~6秒開いてガス漏れを確認と書いてあるが、音を聞くぐらいしかできることはない。やってみたけど、やってないのと同じ。レンタルの説明書にはこの指示はなし。また据付説明書では、この後にチャージバルブを外すように書いてあるがなぜその順番かは想像できない。

2分管のスピンドルを全開まで開く(軽く当たるまでとあるが、ちょっと戻した)。この時シューっていう音でもするかと思ったが何もなし。

3分管のスピンドルを全開まで開く。同上。

2分管、3分管の袋ナットをモンキーで締める。据付説明書には、手締めでは冷媒が漏れると書いてある。トルクも指示があるが、ここは感覚で締めた。上記のサービスポートのフクロナットも同様。弁で漏れないはずだけどなぁ…。

据付説明書ではここでもガス漏れを確認するように記載されているが、手段がないので省略。後で調べると、メーターでも3,000円ぐらいのものもあるし、泡式の物なら1,500円ぐらいなので、気になる人は買ってもいいかも。レンタルにつけてくれてもいいのになぁ…。

これでガス充填も完了。エアコン取付の主要部分は終了。


エアコン取付DIY-5(電気配線、仕上げ、試運転) に続く