台湾・台北のバスの調べ方・乗り方3

2024-06-17

旅行


台湾旅行に行ってきて、バスを利用した。MRTや台鐵と比べると、調べ方・乗り方が難しいので、利用しながら学んだことを記載しておく。なお、基本的に台北近郊(一番遠くて九分)までで利用したので、台中や台南などでも同じようにアプリが使えるかどうかは不明(後述)。
長くなったので、ページを分ける。このページは、目次の7~12。

目次


 7. 乗り方(バス停にて)

  • バス停位置確認
    前述した路線図等から地図上で位置を確認する
  • バス停の標識
    路線番号(上部の看板)、下車するバス停・時刻表(ポールの真ん中付近や待合室の壁)等を確認。以下にバス停で撮った標識の写真をのせておく。




    時刻表部の拡大。ここに書いてある時刻は、(途中の駅であっても)始発駅での時刻の模様。アプリの路線情報で出てくるものと同じだった。発車時刻については後述。


    円筒部に表示があるものも多かった

  • 待ち時間
    アプリのリアルタイムの運行状況で確認。数分の誤差はあるがだいたい正確だった。
  • 悠遊カード(等の電子カード)
    バス内に端末(タッチ部)があるので、乗車時にタッチ。
    恐らくこの時点で、最低料金が引き落とされている。


 8. 降り方(乗車中)

  • 現在位置確認
    アプリの路線図を表示すると(GPS On、アクセス許可)、現在位置も青点で表示される(日本では再現できないのでキャプチャーはなし)。
    走行中に見ていれば、どのあたりまで来たか、次で下車等確認できる。
  • 下車までの時間
    現在位置と見比べながら、リアルタイムの運行状況で下車するバス停の待ち時間を見ることで、下車までの時間が推測できる。下車駅まで遠い時は、先行するバスの待ち時間になるので注意。
  • 下車ボタン
    座席の周りにボタンがあるので、次に下車となったらボタンを押す。日本のバスと同じ感じ。
  • 悠遊カード(等の電子カード)
    バス内に端末(タッチ部)があるので、下車時にタッチする。
    恐らくこの時点で、乗車時に引き落とされた額の残金が引き落とされる。


 9. 路線について

以下のように推測した。  

  • 始発駅を出発し、終点駅まで行き、そのまま始発駅まで戻るのが基本パターン。小15で言うと、始発駅は捷運劍潭站、終点駅は擎天崗 
  • 前述の108等、ループの路線もある
  • 終点駅では、そのまま乗っていても始発駅の方へ戻る(料金は1回乗車として継続。ただし、多段料金の区間でどういう計算がされるかは不明)
  • 始発駅では、必ず一旦降ろされる(別料金になる)

推測の根拠は以下。 

路線108はループの路線。始発・終点とも、陽明山公車總站となっているが、路線図やリアルタイムの運行状況では、(2回目の)冷水坑(か擎天崗)が終点扱いになっている。

始発→終点の運行状況
終点→始発の運行状況
始発→終点の路線図
終点→始発の路線図

この路線で、冷水坑から擎天崗方向へ行くバスにのり、擎天崗ではそのまま乗車、もう一度冷水坑を通って、陽明山總站までいった。 
その時の行先は竹子湖だったのでそのまま乗っていたら、下車するように言われた。すぐ隣から同じ(個体の)バスに乗り竹子湖へ行った。料金はそれぞれで取られた。

小9は、北投始発-頂湖入口(竹子湖)終点の路線。終点の竹子湖付近はループしている。



この路線で、52竹子湖(乗ったままの人有)から乗り、終点の55頂湖入口(竹子湖)、北投行の1湖田橋を通過し北投まで行ったが、途中で降りる必要はなかった。 

料金は、 乗った時に15元、降りたときに15元取られているが、小9の料金は、兩段票(後述)となっているので、恐らく1回乗車として計算されている。 

次項の時刻表の内容も、往復またはループの運行を推測した根拠。


10. 時刻表(発車時刻)

時刻表は恐らく始発駅の発車時刻しか決まっていない。乗り方で記載したように、途中駅の標識でも始発駅の時刻しか記載されていない。路線についてで記載したように、始発駅を出発したら終点まで行ってそのまま始発駅へ戻る、またはループする、を途中バス停の時刻は気にせずに走っているのだろう。 

終点駅(帰りの始発)にも、発車時刻は決まってなさそう(実際にバス停での確認はしていないが…)。


11. 料金(収費方式)

路線情報(發車時刻表)を見ると、収費方式という項があり、一段票、兩段票、・・・と記載されている。乗車区間により何段階の料金があるかという意味で、一段票の場合は全区間均一料金(15元だった)、兩段票の場合は2種類、以降同様。 

悠遊カード等で支払う場合は、乗るときと降りるときの2回タッチするようになっており、乗るときに最低料金が引かれ、降りるときに残りが引かれるようだ。たとえ一段票の場合でも、両方タッチすることになっているようなので注意。 

現金の場合は、乗車券のようなものがあったのかどうか、今回は観察していないので不明。 

ただ、具体的な金額はこのアプリではわからない(見つけられなかった)。検索サイト等では、だいたいの料金がでるものもあったが…。


12. Tips

  • 逆方向乗り
    路線についてで記載したように、冷水坑から陽明山へ行くとき、逆方向の擎天崗方面に乗り、折り返してきた。路線沿いの道を歩いていた時に、台湾人の人たちが、なんかマイナーなバス停の方へ歩いて行き、並んでいるのを目撃した。どういう事かなと考えながらバスの路線図等を見て、冷水坑から乗ると混んでいるので、逆方向に乗って、終点で人が降りたところで座るの、もしくは満員で乗れないのを回避しているのではないかと推測して、実行してみた。推測通りだ、擎天崗で座れた。カーブの多い山道なので、混んだ状態で立っているのは結構きつい。まぁ微妙にいんちきだけど、そういう方法もある。
  • 台北以外で使えるか
    台北からは外れている九份では使えた。
    試しに台南のあたりで「路線規劃」で適当に検索してみると、経路は表示された。ただ、路線をタップすると、同じ番号の台北の路線が表示された。アプリ名にTaipeiがついてるし、そんなものか。
    Bus+ (公車動態、臺鐵、捷運、Ubike 查詢)
    というアプリは、"台湾で最も評価が高く、最も利用されているバスと Ubike アプリ"とあり、台湾全土をカバーしているようだ。試しに入れてみたが、だいたい似たようなことができそうだ。次に台湾に行く機会があれば、これも試してみようと思う。


昔は、路線図が書かれた紙の地図を入手して、必死になって読み込み、搭乗中も間違えてないか景色と地図をずーっと見比べながら乗っていたものだが、便利になったものだ。とにかく安心感が違う。