VAIO TypeZ(VGN-Z92PS)のHDDクラッシュ原因検討と対策1(memtest86+)の続き。
参考情報
参考情報
- SONY VAIO TypeZの熱暴走での強制終了対策!
- 初代VAIO typeZ VGN-Z9 熱暴走対策を行いました!
(1とあわせて)福岡の業者さんが、熱対策にグリスを塗り直した内容。ファンの記載もあり。 - SONY VAIO Z VGN-Z90S 使用中に突然電源断
高負荷で電源が落ちるようになったので、排気口回りの掃除したり、ゴム足をつけて底面の空間を確保したり、メモリーの蓋を空けたままにしたり、クロックを下げたり、冷却台を置いたりしたら、現象が起こらなくなったという内容。 - VAIO type Z(Z90S) また入院の巻・そして退院の巻
熱いのでSonyに修理に出したら、内部掃除をして戻ってきたという内容。 - VAIO typeZにおもいっきり負荷をかけて発熱具合を調べてみる。
いろんなVAIOで、ソフト計測および実測で温度をはかった結果のまとめ。 - 「冷える」CPU用放熱グリスを探せ!、×2、×3
いろいろなグリスの比較 - シルバーグリスは、CPU 純正ファンに塗られたグリスを本当に超えるのか?
グリスの種類について説明あり。比較結果は、大差なしとの事。 - 高級グリスと格安グリスでCPUの冷え方はどう変わる?
性能比較:高価な方がいいが、大きな差はなし。
塗り方の比較:中央盛りと薄く伸ばすのでは差はなし。
量:少量はダメ。多量は適量より少し悪い程度。 - シリコングリスの塗り方や量で 冷却効率は変わるのか?
塗り方の比較:中央盛りと薄く伸ばすのでは差はなし。
量:少量も多量も適量より少し悪い程度。(本文中には少量は論外と書いてあるけど) - CPUグリスを塗るコツを紹介
空気の隙間を埋めるだけで、できるだけ薄い方がいい。なぜならば、金属通しの方がグリスより熱伝導率が高いから。 - シルバーグリスの恐怖
シルバーグリスを塗りすぎて、マザーボードが壊れた話。
- 熱暴走
前記事2のメモリーテストをしていて、熱暴走という可能性を感じるようになった。熱暴走という言葉はよく聞くが、自分で経験したことはないと思う。自作PCやオーバークロックに興じた事はないし、普通に使う分には黎明期のパソコン(TK-80とかPC-8001とかMZ-80とかの時代)で起こるようなイメージだった。
「TypeZ 熱い」で検索しようと思って、「TypeZ 熱」まで入れたら、「TypeZ 熱暴走」のサジェスチョンが現れた。どうも話題になっている事のようだ。参考情報1~5辺りがその結果。症状もmemtest86+を実施していた時と似ている気がする。
まずは、温度計測。CPUの温度を測るのは「Core Temp」、GPUは「GPU-Z」というのが定番のようだ。ちなみに「CPU-Z」というのもあるが、温度は表示されなかった。インストールして調べてみると、起動後のアイドル状態なのに、CPUは60度、GPUは90度ぐらいだった(と思う)。これはやっぱり異常だろう。しばらくはHDDクラッシュが怖いので、クロックを制限して使用した。
よくある原因としては、- ファンに埃が溜まっていて、冷却性能が低下する。
- CPUの冷却グリスが乾いてしまって性能低下する。
そういえば、HDD交換のためにキーボードは外すと中が埃だらけだった。軽く埃はとって元に戻したが、ファンの中にそれほど埃が溜まっているという印象はなかった。
冷却グリスというのは知らなかったが、 CPU本体とヒートシンクの隙間を埋めて、放熱しやすくするもののようだ。
放熱グリス
- 種類(参考情報7他参照)
シルバーグリス、セラミックグリス、シリコングリスの順に性能(熱伝導率)がいいらしい。シルバーグリスというのは、銀の粒が入っているらしいのだが、銀なので導電性があり、つけすぎて垂れて端子間に入ったりすると、CPUやボードが壊れてしまうリスクがあるようだ。初心者なので、シルバーグリスは避けることにした。
また、粘度がいろいろで、硬めのものは塗りにくく、柔らかめのものは垂れやすく乾きやすいようだ。適度な粘度がよさそうだ。
一度塗るとはがしにくくなるものもあるらしく、初心者として、また将来の塗り直しを考えると、引っ付いてしまうようなものは避けたい。 - 購入
今まで気づいた事がなかったけど、PCショップには結構な種類のグリスが置いてあった。 - シリコングリスいくつか
安いけど、熱伝導率0.*W/m・Kなので、やっぱりもう少し数字のいいものにしたくなってやめた。 - DeepCool「Z9」
480円。熱伝導率:4W/m・K。北京の会社らしい。価格、性能はちょうどいい感じ。ただ、非導通と書いてあるが、成分は酸化銀と書いてある。酸化してれば導通しなさそうだが、信じていいのか。壊してしまうリスクは避けたいのでやめた。 - アイネックス「AS-04A」
680円。熱伝導率:5.1W/m・K。想定よりちょっと高いが、セラミックなら導電性については安心だろうということで、これにした。 - 塗り方
諸説あるようだが、少なすぎはよくないようなだし、適量がどのくらいかもわからないので、CPUとヒートシンク側の両側に、薄く広げて塗ることにした。
分解は、キーボードを空けるところまではHDD換装時に実施したので問題なかった。効果確認
私は、紙にビスのある場所を書いてから両面テープを貼り付け、その上に外したビスを張り付けるようにしている。
まずは、ファンの掃除から。エアーガンがあったので、ファンの辺りに吹き付けると、排熱口からボワッと大量の埃が噴き出てきた。これは結構影響があったかも。
銅の曲がった棒のようなものがヒートシンクで、ファンに熱を伝えるらしい。その先端の下あたりにCPUがあり、グリスを塗るならCPUと銅の間に塗る必要がある(参考情報1,2参照)。更にばらすためには、VAIOのヒンジの両端にあるキャップをとる必要があるのだが、しばらくトライしても外せなかった。ファンの掃除が結構効果がありそうな気がしたので、グリスは諦めることにした。せっかくいっぱい調べて購入したけど。
蓋を閉めて作業終了。(右はキーボードの裏)
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