AndroidでSmartLoop

2012-04-08

Android IT Nexus カーナビ

イオンSIMで定額制通信が出来るようになったので、Android端末でSmartLoopが使えるように設定した(設定を試みた?)。

関連記事
  1. カーナビ1(,2,3,4,5)
    FIT HYBRIDパーフェクトフィット(ALPINE取り付けキット)を用いて楽ナビLite MRZ99(Carrozzeriaカーナビ)を取り付けた記録。
  2. イオンSIM
  3. docomo GALAXY NEXUS(SC-04D)へ機種変更
参考情報
1年程前に、Carrozzeria(Pioneer)の楽ナビLite(AVIC-MRZ99)を購入した。当初、普通の携帯(Softbank 920SH)でBluetooth接続してSmartLoop(スマートループ)を使っていたが、通信代(一回のデータ取得で30~60円ぐらい?)節約のため、出来るだけ使わないようにしていた。
イオンSIMを購入(関連記事2)したので、これでSmartLoopを使えれば、通信代を気にせず自由に使える。あわせてGALAXY NEXUSを最近購入し(関連記事3)、イオンSIMをこれに挿して持ち歩くようになったので、環境は整った。しばらくGLAXY NEXUSをいろいろいじっていたが落ち着いたので、SmartLoopに取り組むことにした。

楽ナビLiteの場合、Bluetooth DUN(DialupNetworkingProfile)という通信規格を使う(MRZ99取説P95)。ところが、AndroidはBluetooth DUNには対応していないらしい。もちろん先人が切り開いてくれている。PdaNetというアプリを入れると、Bluetooth DUN通信できるらしい。またUS/Canada以外では制限なしでFreeとのこと。

環境
  • カーナビ
    PIONEER Carrozzeria AVIC-MRZ99。恐らくBluetooth-SmartLoop対応機なら同じでは。
    DIYで取り付け。ちょっとイレギュラーな事をしてきれいに付けられたと自画自賛しているもの。枠の一体感に注目。(関連記事1参照)
  • 端末
    GALAXY NEXUS(SC-04D)。rooted,AOKP milstone4,GLaDOS。たぶんカスタムしている事は関係ないと思う。
  • SIM
    イオンSIM。たぶんdocomoのままでも同じだと思う。

手順(使い方)等
  1. PdaNetインストール
    Google Playからインストールする。2種類あるが、US/Canada以外は制限なしと書いてある方を選んだ。アクセス許可に注意。SMS/MMSの読み取りやSNSの送受信、連絡先データにアクセスすると書いてある。ここが気になる人は別のツールを選んだ方がよいかも。
  2. Bluetoothペアリング
    PdaNetを起動し、ペアリングを待ち受け
    起動後一旦OFFしてからEnable Bluetooth DUNをタップ。Bluetooth許可リクエストに「はい」。一旦OFFは必要ないかもしれない。

    カーナビ側で端末検索
    メニュー→設定→設定

    →Bluetooth設定→登録

    検索中


    ペアリング
    端末名(この場合Galaxy Nexus)をタップ。パスキー入力のプロンプト。初期値は「1111」と出ているが、設定している場合はその値を使用。
    端末でパスキー入力。
    電話帳へのアクセス許可要求がくるが、電話としては使用しないのでキャンセル。電話として使う場合はOKしておいた方がよいと思われる(たぶん、普通の携帯の時はそうしていた)。
    接続完了。

  3. 取得確認
    渋滞ボタン長押しまたはメニュー→通信→smartloop情報取得で取得開始。

    端末にconnectedと通信量の表示。15KBぐらいで終了するみたい。


    カーナビ側に取得完了表示。Sマークと取得時間の表示。

  4. カーナビ設定
    メニュー→設定→スマートループ設定
    渋滞情報取得開始設定:オートに。通信費発生の確認ではい。

    渋滞情報連続取得設定:ONに。通信費発生の確認ではい。

  5. ウィジェット配置
    ドロワーよりウィジェットをホームに配置
    bluetoothのボタンONでPdaNet起動。右端は渋滞情報取得中の状態。

考察
DUNの辺りがよくわからない。DialUp Networkingというぐらいだから、ダイアルアップしているのだろう。
普通の携帯で利用しているときは、カーナビにプロバイダー設定(電話番号、ユーザーID、パスワード等)をしていたのだから、カーナビは携帯をモデムのようなもの(データ回線終端装置)として利用して、ダイアルアップしていたと思われる。
PdaNetを使う場合、PdaNetはテザリングしていると思われる。カーナビ側にはプロバイダー設定は不要みたいだ。カーナビは、ダイアルアップしているつもりでPdaNetと通信し、PdaNetはテザリングしているという事だと思われるが、カーナビはプロバイダー設定なしでダイアルアップしたつもりになれるのだろうか…。

不明点
Bluetooth設定で携帯電話は5台登録できるが、接続先は2種類しか登録できない。メニュー体系がよくわからない。各携帯電話毎に接続先2種類が設定できるわけではなさそう。また、携帯電話と接続先の対応もどうなっているのかもよくわからない。なお、当初Softbankの接続先設定を残したままにしていたが、削除しても接続できた。

不安定
ネットを見ていると不安定だという記載が散見される。運用しながら試してみる。

4/15追記
花見を兼ねてドライブしてみた。確かに不安定だった。連続取得出来た時もあった気がするが、たいていは起動後1回だけで、そのままになってしまう。Bluetooth接続が切れてしまう時(カーナビのアイコンが消える。端末の通知領域のアイコンが青→白になる)もあれば、渋滞ボタンを長押しして情報取得しようとすると途中で切れてしまうときもあった。条件はよくわからない。 接続が切れてしまった時は、端末のBluetoothを一旦OFFにしてONに入れなおすと再接続してくれる(事が多かった?)。

念のため、CobaltBlue3もインストールしてあったので試してみた。ペアリング等の作業は不要だった。ただ状況はPdaNetとあまり変わらなかった。評判では安定しているとの事だったが、無料版だから?
次は、PdaNet 3.50を試してみるつもり。

4/22追記
PdaNet3.50(FoxFi)でも同様だった。また電話番号に、"123"や"#777"を設定するという情報があったので試してみたが、関係なさそう。要rootでもいいので、安定した方法ないかなぁ…。

7/3追記
XiデータプランのSIMを挿して使うようになったので、通信が早くなって(SIMはXiだけど端末はFOMA)状況が変わらないか確認した。PdaNetは前より不安定(1回目も取得できないことが多い)になった気がする。PdaNet3.50(FoxFi)が比較的よく取れている気がするが…。やっぱりよくわからない。
参考記事:ARROWS TabのSIMをGALAXY NEXUSで使用

7/27追記
最近好調だ。連続取得も問題なくできている。変わったこととしては以下があるが、どれが効いたかは不明。実は下記は関係なくて、Carrozzeriaのサーバーが増強されていて、それでよくなったとか(想像)。
  1. イオンSIM→XiデータプランSIM(ただし端末のGALAXY NEXUSはXi未対応なので、通信はFOMA spモード)
  2. FoxFi使用
  3. GALAXY NEXUSのOSをICS4.0→4.0.4ベースAOKP milestone5に変更
  4. MRZ99のバージョンアップ
イオンSIMとFOMA携帯
他に、 普通の携帯にFOMAの設定ソフトでプロバイダ設定等をして、イオンSIMで繋ぐ方法もあるようだ。WILLCOMの専用通信モジュールと比べると山間部などで有利ならしいが、私の目的には沿わない。