Androidの日本語入力システム

2012-04-23

Android IT Nexus アプリ スマホ

Android端末(GALAXY NEXUS(SC-04D)s)で日本語入力システム(IME)をいくつか試してみて、"nicoWnnG IME"を使うこととした。理由等のメモ。

関連記事
  1. Android端末へのアドレス帳移行
  2. K-9 Mail設定
試したIME
  1. Japanese IME
  2. Google日本語入力Beta
  3. ArtIME 日本語入力
  4. iWnn IME with emoji for SC-04D
  5. OpenWnnフリック対応
  6. Simeji
  7. nicoWnnG IME
選定理由
  1. キートップにフリックの候補が表示できること。
    先日電車の中で猛スピードでフリック入力している人がいたので観察していると、最初からどちらにどの文字があるか分かっていて、そちらにキーをはらうように入力していた。笑われそうですが、フリック入力というのは、「か」のボタンを押すとキーの周りに「き」「く」「け」「こ」の表示がでて、それを見て(もしくは見なくても)から方向を選ぶ2アクションだと思っていた私にとって、目から鱗だった。でも初心者なのでそんな事はできない。そうしようと思うと、心の中で「かきくけ」と数えて「け」なら右と考える事になる。キートップに最初から表示されていれば、少し早く入力できそう。
    b,f,gが対応。eは上方向の文字が表示されない。
  2. マッシュルーム対応であること。
    アドレス帳に1人で複数のメールアドレスがある場合、K-9メールからアドレス帳を呼び出して人を選ぶと、先頭もしくは優先アドレスに設定(g電話帳)してあるアドレスが選ばれて、複数アドレスの中から選択できない。そういうことがしたい場合は、マッシュルームを使うといいらしい事がわかった。Jブック2はマッシュルームに対応していて、文字入力時にアドレス帳そのものを呼び出せるので、使いやすかった。
    c,d,e,f,gが対応。
    非対応でも、「マッシュドアー」や「マッシュルームシーケンサー」を使えば使えるらしいが、入力に一手間がかかりそうで試していない。
  3. 変換効率
    ほんとうはかなり重要なのだろうが、使い込まないとわからないので未評価。Google以外は元は同じ(Wnn)?
  4. 見た目、キーサイズ等
    Googleは見た目が今ひとつ。キーサイズが大きく、入力部を圧迫する。それとなんとなくGoogleに依存したくない。
    Simejiは見た目がちょっと。
  5. 総合評価
    GALAXY NEXUSを使い始めてから、a~eを試してb(Google日本語入力Beta)をしばらく使っていたのだが、アドレス帳にデータ移行(関連記事1参照)してからマッシュルーム対応のものを使いたくなり、新たにf,gを試してみた。上記条件を満たすものとして、g(nicoWnnG IME)を使うことにした。また、かなり色々な設定ができるのも魅力である。
かな入力について
nicoWnnG IMEの設定をいじっていると、12キー(携帯配列キー)でのかな入力方法に5種類もの設定があった。トグル入力(普通の携帯の入力方法)とフリック入力しか知らなかったのだが、調べてみるとそれぞれ歴史と特徴があり感心した。
  1. ポケベル入力
    あかさたな~を12345~に対応させ、あいうえおを12345に対応させて、2回数字キーを押すことでかなを入力できるようにしたもの。基本的(清音の場合)に2回の打鍵でかなを入力できるので速い。アルファベット・数字・記号も2回目の中に割り振っている。ベル入力、ベル打ちなどとも呼ばれるらしい。ポケベルで文字を送るために考えられた方法。ポケベル全盛時代に女子高生が高速で打っている事が話題になっていた事を思い出した。私は大分世代が上だし仕事でも使わなかったので、触れることなく通過した。
  2. 2タッチ入力
    ポケベル入力の別名との記載も多いが、nicoWnnG IMEでは別の設定になっており、記号の割り当てが多少違うようだ。ドコモのN/Pシリーズに近いらしい。
  3. トグル入力
    普通の携帯の入力方法。「け」なら「2,か」キーを4回押し。覚えやすいが打鍵数が多い。また同じ行の文字を連続入力するときに、ゆっくりするか→キーを押すかする必要があるのも手間がかかる。
  4. ニコタッチ入力
    a,bのアルファベットや数字の覚えにくさを改善した方式。アルファベットや数字入力時の1回目のキーが、キートップに記載されているキーに割り当てられている。例えば、5は「5,な」→「0,わ」。kは「5,JKL」→「8」。携帯やスマホでは1回目のキー入力後2個目の入力のアシストがでるので(a,bも同様)、1回目の入力時にどれを押せばいいかの分かりやすさが、覚えやすさにつながる。2回打鍵で入力できるメリットはa,bと同様。パナソニック考案。
  5. ニコ2入力
    5(6)x3のキー配列での入力方法。nicoWnnG IMEの元になったOpenWnnニコタッチ版で考案された方法らしい。キースペースを減らすことを目指したのか?
  6. フリック入力
    スマホで最もメジャーな方式。はらうように入力すれば、1アクションで入力できるので速そうな気がする。ただ普通の携帯からスマホに乗り換えて、メールを打たなくなったという話を良く聞くのも事実。物理キーの使いやすさとの差は埋められないのかも。もしくはソフトキーボードが入力画面を圧迫してしまうため使いにくいのかも。
  7. T9
    入力する単語を、キーに割り当てたれた複数の文字を気にせず1回の打鍵で入力し、辞書を使って適切な単語を探す方法。よく考えたものだ。なお、nicoWnnG IMGには搭載されていない。
フリック入力との併用
トグル入力とフリック入力は併用可能。nicoWnnG IMEでは、ニコタッチ等とフリック入力の併用も設定できるが、フリックで例えば「か」を入力しようと思って「か」を押すと、かならず「か行」の次の候補が表示されるのでフリック入力ができない。トグルよりはニコタッチを使ってみたいのだが、スマホと言えばフリックという気もするので、フリックをOFFにはしたくない。しかたないのでトグル入力とフリック入力の併用設定にしている。