Android端末へのアドレス帳移行

2012-04-22

Android IT Nexus アプリ スマホ 携帯

GALAXY NEXUS(SC-04D)を購入してイオンSIMで運用しており、通話は普通の携帯、メール(mobile用Gmailアドレス)他はスマートフォンという2台持ち体制になっている。メーラーにはK-9 Mailを利用しているが、アドレスを入力するときに、毎回フルアドレスを入力する必要がある。ちと不便なので、普通の携帯からアドレス帳の移行をすることにした。フツーは、買ったらすぐするんだろうけど…。

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背景・方針
一般的には、Googleアカウントに紐づけられた標準アドレス帳にデータを移行してクラウドと同期する、またはクラウドに移行してローカルの標準アドレス帳に同期するというのが、お勧めのようだ。クラウドにあるので、端末でもPCでも、また端末を変えてもすぐに使えるので便利ということらしい。
ただ、個人的に教えてもらった個人情報をクラウドに上げる事に抵抗があるのが今の気分だ(関連記事2,3参照)。
Googleアカウントと紐づいていない状態のアドレス帳を使えるようにしたい。

アドレス帳アプリ他
アドレス帳、電話帳、連絡先など、どの用語が適切なのかわからないが、たくさん存在する。ほとんどのアプリは、データそのものは標準のアドレス帳と同じらしいが、たまに一致しないデータもあった。
  1. Android標準のアドレス帳
    • 各アドレスデータは、どのアカウント用のものかを入力する必要がある。アカウントについては、下項参照。
    • インポート・エクスポート:vCard
    • 余談だが、このアプリの本当の名前がよくわからない。ドロワーには「ユーザー」、アプリの管理には「アドレス帳」と「連絡先」の2つがあった。
  2. g電話帳
    • データ:標準アドレス帳と共通。
    • インポート/エクスポート:独自形式(csv)。
    • K-9メールのアドレスボタンから直接呼び出せる。
  3. Jブック2
    • データ:標準アドレス帳と共通。
    • インポート/エクスポート:なし。
    • マッシュルームあり
  4. GO Contacts EX
    • データ:標準アドレス帳と共通。
    • インポート/エクスポート:vCard
    • かっこいいけど、あいうえお順にならない。中国製?
  5. PhoneBook
    • データ:独立。独自のため、アプリとの連動不可。
    • インポート/エクスポート:vCard
  6. docomo電話帳コピーツール for SC-04D
    • データの読み込み/書き出しツール
    • データ:標準アドレス帳と共通
    • インポート/エクスポート:vCard
    • アカウント:メールアカウントは扱えないようだ。Googleアカウントのみ?
アカウント
ここでアカウントとは、「システム設定」の「アカウントと同期」に登録されたアカウントのこと。普通は1つのGoogleアカウントは登録されている。これ、または別のGoogleアカウントで、同期をOFFにするのがもっとも簡単な方法。でも何かでつい同期ONにしてしまうと同期されてしまう。
他に登録できるアカウントの種類には、「コーポレート」と「メール」があった。「docomo」っていうのもありそうだが、私の端末にはなかった。コーポレートはExchangeアカウントの事のようで、アカウントを持っていないので使えない。メールは何かのメールアドレスを持っていればよいようだ。登録時にサーバーの確認をするので、架空のアドレスは作れない。またGmailアドレスでもアカウントの種類をPOP3にして登録すれば、Googleアカウントとはならないようだ。同期可能なものはメールのみになり、連絡先他の同期メニューはない。 ということで、この端末(mobile)用のGmailアドレスを「メール」でPOP3で登録してアドレス帳用のアカウントとする事にした。

日本語文字コード、アドレスデータ
普通の携帯電話(フィーチャーフォン/ガラケー)の文字コードは、Softbankの920SH、docomoのSH-11CともにSHIFT-JISだった。一方AndroidはUTF-8らしく、docomo電話帳コピーツール以外でインポートすると文字化けしてしまった。docomo電話帳コピーツールは、インポートの元データはSHIFT-JISでも読み込むとUTF-8になる模様。エクスポートも同様のようだ。
なお、920SHのデータは、姓と名が別だったが、SH-11Cは姓名まとめて1つのデータになっていた。Androidでは別々に扱えるので、920SHのデータを元データとして使用した。

アプリとのデータ連動
  • K-9 Mailアドレス覧入力時の候補表示:標準アドレス帳のデータ
  • K-9 Mailアドレスボタンからの呼び出し:標準アドレス帳(連絡先)、g電話帳(グループ検索、頭文字検索、入力検索の3つに分かれて呼び出される)
  • マッシュルーム:標準アドレス帳のデータを、Jブック2/連絡先の情報/メルアドピッカーなどのマッシュルームで呼び出せる。
移行手順
以下の手順で、SHIFT-JISのデータをGoogleと紐付けることなく移行し、アプリとの連動も問題なくできるようになった。
  1. Android端末上でメールアカウント追加。GmailアドレスをPOP3で作成。
  2. (念のため、通信設定をOFFにする。)
  3. 通常携帯でアドレス帳書き出し。vCard(*.vcf)形式。SHIFT-JIS。
  4. docomo 電話帳コピーツール for SC-04Dで取り込み。アカウントはgoogleアカウントしかできない。なお他のツールでは文字化けしてしまう。
  5. g電話帳でエクスポート。他のアプリでもよいだろう。
  6. googleアカウントのアドレスデータをすべて削除。アプリはどれでも可。
  7. g電話帳で、1で作成したメールアカウントで5でエクスポートしたデータをインポート。
次の端末への乗り換え
Androidへの乗換ならg電話帳でのエクスポートとインポート、フィーチャーフォンへの乗換ならdocomo電話帳コピーツールでのエクスポートで対応できるだろう。

運用方法
g電話帳とJブック2にそれぞれメリットがあったので、その2つを使う。電話帳コピーツールは残して、それ以外に試したアプリはアンインストールした。
さて、これでOKと思ったのだが、一人の情報に複数のアドレスがあると、K-9 Mailのアドレスボタンから呼び出して人を選ぶと、先頭または優先設定(g電話帳)してあるアドレスが選択されてしまい、自分では選べない事が分かった。そういう時はマッシュルームを使うといいようだ。マッシュルームについては、下記関連記事参照のこと。

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